Q.
スタジオポノックを知ったきっかけを教えてください。
就活のとき、アニメーション制作会社を調べていてポノックのことを知りました。そこからHPを見て『メアリと魔女の花』の制作会社だと知って興味を持ちました。
M.M.
(原画)
2023年9月
P.P.A.Pとして新卒入社
就活のとき、ジブリの元スタッフ方がポノックを設立していたことを思い出し、HPを見てP.P.A.P.を知りました。1年間の研修を積んでしっかり学んでから社員になれることに魅力を感じて応募しました。
Q.
就活する中で仕事選びの基準にしていたことを教えてください。
テレビシリーズよりも長編がやりたいという気持ちがありました。また、アニメーション業界全体にブラックな印象があったので、給料や仕事の大変さは覚悟していましたが、口コミや関係者の話を聞くようにして、良くない噂を聞いた会社は避けるようにしました。
もちろん生きていくために働いていますが、お金以上にやりがいや働く意義を持てるかどうか、この人たちと一緒に働きたいと思えるかどうかを大切にしていました。
P.P.A.P.の研修を終えてアニメーターとしてのスタートに立った時、ポノックには “自分が目指したいアニメーターさんたちとの接点がある” と思えたことが入社の決め手になりました。
給料が安定していること、長編オリジナル作品を作っていることです。元々第一志望がポノックでしたが、自分の実力を伸ばしやすい環境が良いなと考えていました。ポノックにはベテランの先輩方がたくさんいる印象もあり、良い刺激をたくさん受ける環境であると感じました。
Q.
学生から社会人になって、どのような生活の変化がありましたか。
社会人になって一人暮らしをするようになり、料理が好きになりました。時間がある時は、買い物に行って料理をするのが趣味になりました。早起きもできるようになりました(笑)
土日が休みと決まっていることです。学生時代は自主制作をしていたので、特に土日が休みだという意識はなかったのですが、社会人になってからは土日にちゃんと休めるようになりました。
Q.
入社してから知ったポノックの意外な一面を教えてください。
作品の劇場公開年の入社だったこともあり、入社直後から想像以上に実務を任せていただき、裁量を与えていただいたことが勉強になりました。
描いた絵を先輩にチェックしてアドバイスしていただけることがありがたい一面でした。あとは、めちゃくちゃ働くものだと思っていましたが、意外と就労時間に厳しくて時間の規定が守られていると思います。
制作部に関しては、忙しい時は気が引き締まっていますが、基本的に風通しが良い雰囲気だと感じます。それぞれが責任もって働いていて、きびきびしているところとふわっとしているところが両立していると思います。
全体的に年齢層が低い印象がありますが、皆それぞれ夢ややりたいことを持っている若者が多いと感じ刺激を受けています。
自分より圧倒的に絵が上手い人が周りにたくさんいることです。作品のことも考えますが、少しでもそういう人たちに追いつきたい、うまくなりたいということが仕事のモチベーションになっています。
担当のセクション任せていただいていて、ある程度裁量を持って仕事ができることにやりがいを感じています。それに、制作として関わるレジェンド級のクリエイターの皆さんから上がってくる絵や仕事を近くで見れるのはやりがいがあります。
人生懸けて作品を作り上げた監督方、作品を届けるため奮闘する方々と一緒に働いていて、作品を多くの人へ届けたい気持ちが湧き、それがやりがいとなっていました。
また、ラジャーを劇場へ観に行った際、幅広い年代の方々が映画を観て感動している姿を見て嬉しくて心揺さぶられました。その気持ちをずっと忘れないようにと思い、日々仕事に励んでいます。
Q.
大学生の時にやっておけば良かったと思うことはありますか。
時間がある時にたくさん映画を観た方が良いと思います。面接で嫌いな映画を聞かれた際にうまく答えられず、観ている作品数が圧倒的に少なかったと感じましたし、好きな作品ばかり見ていたことに気づきました。
映画をたくさん観ることで、自分はどういう作品は嫌いなのか知ることも必要だと思います。
アニメーターとしては、何でも実際に体験してみることです。たくさん旅行をするとか、陶芸をやってみるとか。どんなことでも自分で体験してみると絵を描くときにイメージしやすくなりますし、その場所の匂いや空気を肌で感じることが大切だと思います。